千代田区議会自由民主党議員団提案に対する本会議での決議案への対応について
このたび、「岩田かずひと議員の行為を戒め、議会の品位を重んじることを求める決議」の採決にあたり、私たち「千代田区議会自由民主党」は退席するという判断をいたしました。
このような対応を取った理由は、以下の通りです。
1. 決議案の提出方法について
この決議案は本会議の前日に、私たちとは別の会派である「千代田区議会自由民主党議員団」から、事前の連絡もなく突然提出されました。そのため、内容について十分に検証し、議論する時間が確保できませんでした。
2. 議員の発言権について
区議会議員の本会議での質問は、すべての議員に平等に与えられるべき大切な権利です。議会は言論の場であり、特定の議員を名指しして軽々しく批判することは、慎重に避けるべきだと考えています。
3. 適切な手続きの重要性について
もし発言内容に問題がある場合は、その場で懲罰動議を提出し、十分な議論を経て結論を出すべきです。しかし今回は、その手続きが取られず、事後的に決議案として提案されました。
4. 言論の自由と議会運営について
正規の手続きを経ずに、こうした決議が頻繁に行われることは、多数派による言論統制につながるおそれがあります。
5. 議会運営への影響について
今回の決議案の提案方法は、議会運営を混乱させるものでした。
以上の理由から、私たちはこの決議案について拙速に結論を出すべきではないと判断いたしました。
今回の件を通じて、議会内での決議案や意見書案の提出方法について、さまざまな課題が明らかになりました。議会の権能をより健全に高めていくため、今後は全会派でしっかりと検討を重ねていくことで合意しています。しかしながら、このような決議が安易に行われることは、議会の品位を損なう恐れがあり、強く危惧しております。
なお、岩田議員の言動については、私個人として決して賛同できるものではありません。しかし、議会運営を混乱させる形で決議案が提出され、それが可決されてしまう現状は、成熟した民主主義のあり方とは言えないと痛感しています。
今後も、議会の品位と健全な運営を守るため、誠実に取り組んでまいります