ちよだの声 FAXニュース12号 温暖化対策条例再び継続へ 

本日12月14日をもって、「地球温暖化条例のゆくえ」と「沖縄視察の不祥事に対する対処」をめぐり、揺れに揺れた、2007年第4回定例会が終わります。しかし、現時点では何も終わったわけではありません。なかなかすっきりとした解決にはいたりません。11月5日の議長申し入れや、11月29日の決議案3本提出というところまでは、前号でお伝えしてありますので、あれから今日までの顛末をまずご報告申し上げます。
●11月29日(木)・・・定例会初日
・ 企画総務委員会の沖縄視察中にゴルフ・ドライブに興じていた4人(鳥海氏、石渡氏、嶋崎氏、野沢氏)に、「区民への謝罪と役職辞任を求める決議」(16号)と「石渡議員の監査辞任を求める決議」(17号)そして「中村企画総務委員長に説明を求める決議」(18号)を議会に提出。それぞれ提案文書や賛成討論などを他会派の方と準備して、開会を待つが、開かれたのは午後4時を過ぎたころ。
・ 議長が冒頭に「諸般の報告」として、不祥事の内容について述べる。これに対して、寺沢より質疑を求めると、この日はこれで流会。区長は招集挨拶もできず。

● 11月30日(金)・・・各派協議会(議運前の非公式打ち合わせ)で中村企画総務委員長より、18号議案は自分に対する侮辱であると寺沢・小枝・小林の提出議員への「処分(=懲罰)要求」を出すことが口頭で伝えられる。「説明」を求めたことが侮辱、懲罰とはこれいかに。こちらは方針変更せず、準備して待つ。そして待てども議会は開かれない。
● 12月3日(月)本会議は依然空転。夕方、「地球温暖化特別委員会」と「千代田区議会行政視察に関する懇談会」※同時に開催。
いわゆる「第三者懇談会」は11月20日に第一回が開催され、この日は第二回。メンバーは清水勉弁護士、岡本光雄氏(全国町村議会議長会事務局)、川島宏之元区議、元選管委員、影山純子前千代田区教育委員の4名。清水、岡本両氏は千代田区議会政務調査費交付額等審査会正副会長でもある。(議事録は区議会hpにアップ中)

● 12月4日(火)第18号議案の中に「委員長に説明を求める決議」に、委員長の固有名詞がある、決議文案に「自由調査なる不可思議な時間・・・」という表現が侮辱であるということで、議会幹部からの調整により、文言削除に応じるも本会議開かれず・・・?
―すでにこちらの弁護士から、何の問題もない文書、削除する必要もないとの確証を得ていたが議会正常化のために譲歩―
● 同日、処分要求確定。「第1 寺沢文子議員に対する処分要求について」「第2 小枝すみ子議員に対する処分要求について」「第3 小林たかや議員に対する処分要求について」となり、第18号の議案は、本会議場の議事日程から魔法のように消える。
●12月5日(水)処分要求の議事に備えて、小林・小枝・寺沢の当事者と、下田の4人で処分要求書のおかしさを浮き彫りにすべく質疑4本提出。また弁明書で、なぜ説明を求めているかを3人が語るべく、発言通告。しかしまた開かれず・・・?
公式の場での説明も謝罪も徹底して逃げる4当事者と、委員長の無責任さを容認するわけにはいかずに、段階をへて、提出した決議だったが、「中村委員長の説明を求める」の一点で、無礼だ、侮辱だという人を相手に、これ以上混乱を引きずるわけにはいかないと、18号決議の10日までの『凍結』を約束。議会再会。
●12月5日夕刻より、当事者の「謝罪と役職辞任を求める決議」は賛成7人、反対18人で否決、「石渡議員の監査辞任」も同様。11月29日より棚上げにされていた議長の「諸般の報告」に対し、「これをもって締めくくりの総括とはならない」という寺沢の質疑を行う。その後、区長招集挨拶。12月6日には10本の代表質問・一般質問を一日で終了。
小枝は代表質問(地球温暖化対策の推進、まちづくりの環境手法)、寺沢は一般質問(もし、行政職員が公費出張先で今回のような不祥事が発覚したら?医療と介護の連携について)を行った。
●12月10日(月)第三者懇に4人全員で意見表明。11日(火)結局、高山議長の「区民には年内にはお知らせする、私達への要求ではなく、すべての議員の了解のもとにお願いに来た」との言葉を受け、公式な委員会(議運)での議長からの依頼、及び「事態を見守っている区民等に説明のできる誠実な対応、具体的には、区議会だより臨時号等での説明・謝罪、当該委員会の公式な説明を切に議長に求める」とのコメントを公式の議事録に残すことを条件に、決議案を『撤回』しました。

● 今回の政治決断が、良識ある区民にとって吉と出るか凶と出るか、私達は気を許さず、引き続き注視して参ります。
● 前定例会で、前代未聞の継続審査になっていた「温暖化条例」は、審議が不十分との理由で今定例会に継続審議となっていたが、今定例会でも可決が困難な様子であった。しかし、今日閉会後、18日と21日に引き続き委員会を開き、クリスマス臨時会のような日程で、難産の末、可決の見通し?重ねて、議会とは何かが問われるだろう。

その都度、応援や傍聴にいらして下さった皆さん、待ちぼうけ
ばかりで本当に申し訳ありませんでした。いまだ道遠しの感が
ある千代田区議会ですが、あらゆるプロセスが、立て直しのチ
ャンス、膿を出すチャンスととらえ、9月の第3回定例会から4
人は走り続けて参りました。お力やお知恵を頂戴した皆さま、
本当にありがとうございました。皆さまのお叱りも含めて、本当
に感謝いたします。今後とも皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

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ちよだの声1&2 議会テラスでの写真

下田・小林たかや・寺沢・小枝